夫とは結婚前に2年ほど同棲していた期間があります。
そのときに使っていた冷蔵庫は、一人暮らしをしていた私の部屋から持っていったものでした。
高校を卒業して初めての一人暮らし。そのとき父と一緒に電気屋さんに行って買ってもらった単身用の小さな冷蔵庫です。
一人で暮らしていた頃はあまり料理をする暇もなく、したとしてもカレーやシチュー程度。
私の冷蔵庫には常にそれらのストックが入っていたほどです。一人暮らしで料理をすると、何日もそれを食べないといけないんですよね(笑)
ところがある日、突然電気が止まったことがありました。
そこでふと気づくわけです、そういえば電力会社からハガキが来ていた、と。
それが一人暮らし1年目の8月のことで、引き落とし用の口座の指定を間違えた結果、料金が未払になっていて、いよいよ電気が止められてしまったということのようでした。
ハガキを何ヶ月も放置していた私が馬鹿なんですが、あれは困りましたね。
そのとき既に夜中の11時。
今入金したところでどうにもならない状態でした。
電気が使えないということは、冷蔵庫の中身は全部さようならするしかないということです。
私は食べました。
冷凍室の冷凍食品から冷蔵庫の卵、乳製品、そしてカレーまでのすべてを夜中の11時に!
ごはんも冷凍してて良かったー!なんてそんな話ではなくて、さすがに泣きそうになりました。
結婚することになって夫の両親に新しい冷蔵庫を買ってもらい、私の小さな冷蔵庫は捨てることになりました。
ただの冷蔵庫なのにちょっとだけ悲しくなってしまったのも、そんな苦しい思い時間も一緒に過ごしたからかなあと思います。
byナミ(20代主婦/家族構成:旦那)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。