随分と昔のことになりますが、私は大学時代に一人暮らしをしていました。
初めての一人暮らしだったので、冷蔵庫も洗濯機も全てが新品です。
親の反対を押し切ってスタートした一人暮らしだったので、きちんと生活を心掛けて、だらしなく部屋を汚したり、栄養が偏ったりしないように自炊もきちんとこなしていました。
もちろん、勉強も。
ある日、学校に提出するはずの課題が見当たらなくなってしまいました。
A4サイズの用紙で、国際社会についてのレポートを書いたものです。
その頃は、パソコンなどは普及していなかったので、当然手書きです。
色々調べて書き上げた、渾身のレポートです。
試験とこのレポートの総合評価で成績がつけられると予め予告されているので、出さないなんてあり得ませんし、期日に遅れるのももってのほかです。
かばんの中身、教科書の間、ノートなどに挟まれていないかは全て最初に確認しました。
1Kという間取りですから、見つけるスペースも限られています。
念のため、大学に落し物の問い合わせをしましたがありません。
既に2日間も捜査中。
提出期日は明日。
万事休す!
念のため、教授に「書き上げたものが見つかりません」と訴えてみました。
「では、書き直してください」とけんもほろろ。
出来る訳がありません。
書く際に参考にしたノートは、友人のものも含まれています。
プラス自分のノート、図書室の本などから抜粋して書き上げたのですから、あれを一晩で行うのは無謀です。
ああ~・・・。
人生最大のピンチだと思いました。
仕方なく家に帰り、暫しボーゼン。
書き直したくないのは山々でしたが、提出しないで成績が悪くなったなんて親には言えません。
腹ごしらえをしてから頑張ろう気合を入れ、チャーハンでも作ることにしました。
冷凍ご飯があったはずなので、2ドアの冷凍部分を開けると・・・。
ありました!
冷たーくなった、A4用紙が。
大学を合格した時と同じくらい嬉しかったです。
翌日、レポートは無事に提出し、事無きを得ました。
貴重品を冷凍庫に隠す主婦の話は聞いたことがありますが、元祖は私!?
byよいよいこ(主婦/家族構成、小学生2人、父、母)
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